今日は休診日を利用して神戸で行われている日本消化器内視鏡学会へ行ってきました。
全職場で大変お世話になった大学の先輩でもある先生が 日本消化器がん検診学会大会会長に就任し、その会長講演を聞いてきました。 その中で、わが国では大腸がんで亡くなる方が年々増加し続けており(癌死の中で男性は第三位、女性は第一位)、その原因の一つとして大腸がん検診で要精密検査(便潜血反応陽性)となっても大腸内視鏡検査を受ける人があまりにも少ないという事でした。
ほとんどの大腸がんは、内視鏡さえしていれば予防できる(がんになる前の良性の段階で切除する)のにあまりにも残念な結果です。一般的に大腸内視鏡検査は「痛い」、「苦しい」検査であるというイメージがいまだにあるようですが、技術も内視鏡の性能も日々進歩しており、現在はほとんど苦痛を感じずに検査を受けて頂くことが可能です。 女性が癌死亡原因第一位なのは、おしりを男性医師に見せる事への抵抗があるため内視鏡検査を受けるのを躊躇してしまうのが原因の一つともいわれています。 当院では苦痛の少ない内視鏡を提供しており、女性医師も在籍しているため大腸内視鏡検査を受けやすい環境にあると思っております。
便潜血反応陽性の方、便秘や腹痛などの症状のある方、50歳以上で一度も大腸内視鏡検査を受けていない方はぜひ、大腸内視鏡検査をお受けください。
神戸牛に未練を残しつつ、駅弁を食べながら帰宅しました。